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第2回 薔薇色の憂鬱

正美:ご機嫌よう、皆さま。『正美のお部屋』へようこそいらっしゃいました。進行役を仰せつかっております海老原正美と申します。今回も、お招きしたお客さまの魅力を皆さまに存分にお伝えできるよう精一杯務めさせていただきます。

さて、第2回のゲストはご兄弟でいらっしゃいます。
長男で人気漫画家兼イラストレーターの仁科心さん、次男で建築デザイン関係のお仕事に就かれている仁科塁さん、三男で獣医師でいらっしゃる仁科幹さん、四男で大学生の仁科直さんです。
今日はどうぞよろしくお願いいたします。
 :こちらこそ。よろしくね、正美ちゃん。。
塁 :お招きいただいてありがとうございます。
 :どうも。
 :よろしくお願いします。…ていうか、心兄さん。いきなり馴れ馴れしすぎだから。初対面なのに、海老原さんに失礼だし。
 :え~。同じ漫画家のよしみでいいかなと思ったんだけど。
それより、直くん。いつもどおり心ちゃんって呼んでほしいな。
 :あのね。今は人前なんだから、ちゃんとしなきゃだめなの。
正美:いえ。あの、直さん。どうぞ、お気になさらないでください。
それから、心さんがおっしゃるようにできれば、普段どおりに振る舞っていただけましたら幸いです。
読者の皆さま方も、そのほうがおよろこびになると思いますので。
 :そうなんですか?
正美:ええ。あと、もうひとつ。私のことは下の名前で呼んでくださいませんか?
 私も普段はそのように周りから呼ばれていますので落ち着きますの。
 :はあ。海老……じゃなくて、正美さんがいいなら。
正美:ぜひ、そちらでお願いいたしますわ。
 :ね、直くん。だからほら。呼んで、呼んで。
 :…兄さん。愛称要求はともかく、直くんの足にご自分の足を絡めたり、頬を撫でたり、腰を抱いたりするのは、いくらなんでも控えたほうがいいかと。
 :だって、正美ちゃんがいつものおれでいいって言うから。
正美:ええ。私は一向にまったくかまいませんわ。むしろ、麗しくも甘美なるご兄弟の触れ合いをこころゆくまで堪能……いえ。私にも兄がおりますので今後の兄妹仲の参考にさせていただきたく存じます。
 :でも、正美さん。物事には限度があります。兄さんも、直くんの気持ちも考えて……。
 :み~き。おまえの塁をどうにかしてくれない?
 :ああ。
 :ちょっと、幹! なんで自分の足の間に僕を挟んで抱え込むかな!?
 :や。こういうときの俺は普段、こんな行動を取るから。
 :……その超マイペースぶりが、しれっと兄さんと似てて怖いんだけど…。
 :心ちゃんってば、調子に乗ってなにしてるの!!
 :直くんの首筋にキスマ……いてて。直くん、本気で髪を引っ張るのはやめてね。お兄ちゃん、禿げちゃう。
 :痴漢もどきには断固たる処置が必要だし!
 :おれは直くんのスイートダーリンなのにな~。
 :黙れ、変態っ。…っと、正美さん。ええと、心ちゃんはなんていうか、かなり変わってる人だから言動がいちいち変というかユニークなだけなので、真に受けないでもらえるとうれしいっていうか…。それと、幹兄もふざけてるだけで…。
正美:ええ。もちろん、わかっています。…って、手元の資料によると、長男×四男、三男×次男っていう四兄弟内で禁忌のカップルが二組もいるんですって。嗚呼。なんて背徳的なダブルタブーカップル‘sなのかしら! しかも、それぞれが違ったタイプの美形よ。心さんは妍麗系、塁さんは儚い系、幹さんは精悍系、 直さんは美人系で眼福三昧だわ。兄弟モノに加えて年の差、溺愛、年下攻めありって、もう美味しすぎ!! プロット何本できるかしらって感じね! それ以前に、今度の『美・MENSパーティ』に四人ともご招待しなくちゃ!
 :え? 正美さん、今なにか言った?
正美:…いいえ。あの、心さんとは同じ漫画家のご縁もありますので、いつかなにかの企画でご一緒できたらいいなと思いましたの。
 :いいね。正美ちゃんが描いてる漫画、おれの担当が……川添典子っていうんだけど、読んでて知ってるんだよね。おれも読んだよ。正美ちゃんの絵もきれいだったし、内容もすごくおもしろかったよ。なんなら、いろいろ参考にする? 
おれ、直くんをずっと自慢したかったんだ~。協力してあげるよ。
 :なんのこと?
正美:まあ!!! 典子さんなら私も存じております。って、心さん、本当によろしいんですの!?
 :うん。塁と幹もいいよ。長男のおれが肖像権は許可するし。でも、名前は変えてね。
正美:わかっておりますわ。嗚呼! なんだか夢のようですわ。
 :おれたちの仕事はあくまでフィクションだけど、事実とか実物を知っておいて損はないからね。作品の深みが増すってもんでしょ。
正美:はい! 本当に感謝いたします、心さん!!
 :いいって。あ、こらこら直くん。おれと正美ちゃんが仲良しさんになったからって、拗ねないの。んもう。可愛いんだから。
 :なっ……誰も拗ねてなんかないし!
 :はいはい。帰ったらちゃんと可愛がってあげるから。ってことで、正美ちゃん。
おれたちもう帰るね。今日はありがとう。会えて楽しかったよ。またね。いつでも相談に乗るから連絡してきて。これ、一応おれの個人的な連絡先ね。
正美:なにからなにまで恐れ入ります。心さん、塁さん、幹さん、直さん、本日はどうもありがとうございました。どうかお気をつけてお帰りください。
……なんて素晴しいご兄弟なのかしら。特に心さん、私の偉大なる先輩であると同時に、なにか通じるものを感じたわ。彼なら、男性の身でBLをお描きになれるかもしれな……って、しみじみしている場合ではありませんわね。大変失礼いたしました。
本日のゲストは仁科兄弟のみなさんでした。尚、こちらのご兄弟についてさらに詳しく知りたいとお思いになった方は、薔薇色の禁忌シリーズ『薔薇色の禁忌』『薔薇色の憂鬱』という電子書籍と既刊本をお手に取っていただけましたらと思います。
それでは、また次回までご機嫌よう。

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