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第6回 きみに飼われたい

正美:ご機嫌よう、皆さま。『正美のお部屋』へようこそお越しくださいました。今年も大変暑い日がつづいておりますが、熱中症にはどうかくれぐれもお気をつけてくださいませね。
さて、酷暑に参りがちな心身をリフレッシュしていただける素敵なお客さまを今回もお迎えしております。
第6回のゲストは獣医師の青木一真さん、書店員の江上礼人さんです。
今日はどうぞよろしくお願いいたします。私は海老原正美と申します。
礼人:こんにちは。初めまして。こちらこそ、よろしくお願いします。
一真:……どうも。
礼人:ちょっと、すみません。海老原さん。
……一真、今日くらいはもう少し愛想よくしろよ。対談のゲストで呼ばれてるんだからさ。
一真:おまえ以外のやつに振りまく愛嬌はない。
礼人:そっ……う……いや、あの…って、ああ……脳裏で礼人一号が嫌がる二号の手を取って引き摺りながら花畑をスキップで飛び回ってる。
うわ。摘んだ花で花冠なんかつくって頭にのっけて頬を染めるな! うれしいのはわかるけど、恥ずかしいっての!!
一真:礼人。なにをぶつぶつ言ってる?
礼人:な、なんでもない。海老原さんも申し訳ありません。
ええと、彼はその……そう。人見知りがとても激しいので、おれが代理でなんでも答えますから!
正美:承知いたしました。江上さん、どうかそんなに畏まらないでください。こういう場が苦手なかたにご無理を言ってお越しいただいた私どものほうこそ恐縮ですわ。
礼人:そんな…。お気遣い、ありがとうございます。
正美:とんでもない。
(…って、江上さんにはなんだか親近感がわくのはなんでかしら。もしかしたら、彼も脳内妄想仲間なの!? 
さっきの独り言は怪しかったものね。うふふv
しかも、手元の資料によれば、青木さんとは幼馴染みなんだとか。ここだけの極秘情報だと、江上さんは十年もずっと青木さんに片想いなんですって! 
きっと、あれね。『この想いを知られたら軽蔑される。それくらいなら親友のままでいい。彼のそばにいられるなら』的な乙女心よ!! なんてせつないの! こんなに美人な江上さんに想われてる青木さんも凛々しくて男前で、なにげに江上さんを特別扱いしてて超素敵!! 
嗚呼。このおふたりもぜひ美・MENSパーティにご招待したいわ!!! )
礼人:海老原さん、なにか?
正美:…いえ。おふたかたにお訊きすることを確認しておりましたの。
なんでも、青木さんと江上さんは幼馴染みでいらっしゃるんですってね。
どうりで、普通の友人同士とは違う気が置けない雰囲気を感じました。
礼人:そうですか? まあ、長いつきあいなので大概のことはわかりますけど。
一真:大概じゃない。全部だ。
礼人:か、一真っ!?
一真:俺は礼人のすべてを知ってると断言でき……
礼人:わわわかったから、ストップ一真!
一真:なんでだ?
礼人:理由はあとで話すよ。とにかく、黙ってて。
……え、っと。あの、海老原さん。今のはですね。なんというか、彼独特の解釈による幼馴染み論と言いますか…。
一真:幼馴染み論じゃなくて、恋人論……
礼人:うわあああ、一真!! ああもう、一号から四号も暴れるな! 
一真:なんだ、その一号から四号って?
礼人:なんでもないよ! 
ていうか、もう帰るよ。おまえが一緒だと、いろんな意味で落ち着いて話せない。
そういうわけで、海老原さん。
申し訳ありませんけど、お願いですからお暇させてください。…おれの心臓がもちそうにありません。
正美:ええ。私はかまいませんので、おふたりともどうぞお気をつけてお帰りくださいませ。
あら。なにか言い募る江上さんの髪を、青木さんがくしゃくしゃと掻き回してキスしましたわ! 
真っ赤になって俯く江上さんも愛らしい。やっぱり、幼馴染みものはBL界においても鉄板ですわね。私もまたこれでもう一本プロットを……って、大変失礼いたしました。
本日のゲストは青木一真さんと江上礼人さんでした。
尚、こちらのおふたかたについてさらに詳しく知りたいとお思いになったかたは、『きみに飼われたい』、電子書籍限定『きみに飼われたいin after days』という既刊本をお手に取っていただけましたらと思います。
それでは、また次回までご機嫌よう。

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